インフルエンザの季節になりました。今年も流行することが予測されています。
そこで、インフルエンザの予防と対策について、調べてみました。
photo credit: shibuya246 via photopin cc
インフルエンザについての基礎知識
風邪とインフルエンザの違い
風邪 | インフルエンザ |
|
---|---|---|
病原体による違い | アデノウイルス、ライノウイルス、RSウイルスなど | インフルエンザウイルス |
症状による違い | 主に鼻水やのどの痛みなど局所症状 | 38℃以上の発熱、咳やのどの痛み、全身の倦怠感、関節の痛みなど全身症状、重症化すると、肺炎や脳症などの合併症を引き起こし死に至ることもある。 |
流行の時期による違い | 1年を通してひくことがある | 1~2月が流行のピーク。4~5月まで散発的に流行することがある。 |

インフルエンザはどのように感染する?
- インフルエンザに感染した人の咳によって飛ばされた飛沫を吸い込むことで感染する飛沫感染。
- 感染した人が、咳を手で押さえたり、鼻水をぬぐったりしたその手で他のものを触ったりした時に、そこにウイルスが付着し、他の人がそれを触った後、口や鼻に手を持っていくことで感染する接触感染がある。
インフルエンザの感染を予防するには?
感染経路を断つ
感染した人が2m程度の近さにいるとき。感染する可能性が高まる。当然、学校、職場、通勤電車など人が多く集まる場所では、感染の可能性が高まるので、外出から帰ったら、必ず手を洗う。アルコールを含んだ消毒液での消毒はさらに有効。
栄養と睡眠を十分にとり、抵抗力を高めておく
予防接種をしておく
予防接種は、発症予防に一定の効果があり、仮に発症しても重症化を防ぐことが期待される。ワクチンの効果が持続する期間は5ヶ月ほどで、流行が予測されるウイルスの型も変わるので、毎年するのが望ましい。
症状が重くなりやすい人は?
お年寄り、子供、妊婦さん、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、喘息、慢性心疾患、糖尿病などの持病のある方。これらの重症化しやすい方々は、主治医と予防接種の相談をすること。
インフルエンザの症状は?
- 急速に38℃以上の高熱が出た。
- のどの痛みや咳。
- 全身の倦怠感。
子供の重症化のサイン
- 痙攣したり、呼びかけに答えない
- 呼吸が速い、苦しそう
- 顔色が悪い(青白)
- 嘔吐や下痢が続いている
- 症状が長引いて悪化してきた
大人の場合
- 呼吸困難または息切れがある
- 胸の痛みが続いている
- 嘔吐や下痢が続いている
- 症状が長引いて悪化してきた。
重症化のサインが出たら、すぐに医療機関を受診
インフルエンザにかかった時はどうすればよいか?
他の人にうつさない。
- 患者は、他の家族とはできるだけ接触しないようにする。特にお年寄りなど重症化しやすい人は気をつける。
- 感染予防のため、1時間に1回程度部屋の換気をする。
- 患者は、マスクをつける。世話をする家族が患者に接触するときもマスクをつける。
- 熱が下がった後も2日程度は他の人にうつす可能性があるため、自宅療養をする。
咳エチケットとは?
せきやくしゃみをするときに飛沫が飛ばないようにする。具体的には、せきやくしゃみをするときは、手や袖で口を覆う。ティッシュで口を覆えればなおよい。咳やくしゃみが出てる間はマスクを着用するのがよい。
(参照:厚生労働省作成「インフルエンザ一問一答」)
インフルエンザ予防に効果があると思われるその他の情報
- 風邪やインフルエンザにかからないようにするには、自然免疫力の向上が重要。アミノ酸のシスチンとテアニンが自然免疫力を向上させるようです。詳細は、コチラをご覧下さい
- 乳酸菌も自然免疫力を向上させる効果が認められています。キリンが、日本ウイルス学会で、プラズマ乳酸菌を摂取することで、インフルエンザの発症を抑える効果があることを発表しました。詳細は、コチラをご覧下さい。
- インフルエンザの流行状況が国立感染症研究所のホームページで発表されています。