NHKで11月12日放送の「あさイチ」で、土鍋の活用のしかたについて放送されます。
番組では、一味違った土鍋の使い方を紹介してくれるようです。
そこで、どこの家庭にもひとつはある、この土鍋について、基本的なおさらいを含めてご紹介しておきます。
土鍋の特徴は、
- 陶器でできており、保温性が高く、熱が全体的に通る。
- 各種鍋料理やおでんなど弱火で長時間煮込む料理に適している。
- 取り扱いには注意が必要で、衝撃に弱く、割れる可能性があり、急激な温度変化にも弱い。
土鍋の活用法ですが、まず、家庭での代表的な使い方は、食卓の真ん中に置いて、水炊き、うどんすき、ちゃんこ鍋等の鍋料理で使うことを思い浮かべるでしょう。
近頃は、鍋料理の素という出来合いのスープが色々出回っているので、出汁を採るところから始める必要がなく、家庭でも、手軽に、鍋料理が楽しめるようになりました。これからの季節は、出番が増えそうです。
今は、ご飯を炊くのは、電気炊飯器が主流です。
電気炊飯器も各メーカーが、いかにおいしくご飯を炊けるかを競って様々な工夫を凝らしていますが、昔からおいしい炊き方として言われている、「はじめチョロチョロなかパッパ」を再現していると謳っている商品もあります。
しかし、土鍋で炊けば、これが簡単にできます。
保温性の高い土鍋ならではの余熱で、しっかり蒸らすことができ、また、うまく蒸気も逃がしてくれるので、表面の余分な水分も飛ばして、おいしい炊き上がりを可能にしてくれます。
続いては、煮物。弱火でゆっくり煮て、後は余熱で仕上がります。
ゆっくり温度が下がっていく過程で、味がしみ込むので、そのまま置いておくだけで、おいしい煮物が出来上がります。
余熱を利用する調理器も色々出ていますが、土鍋そのものが、その特徴を兼ね備えているのです。
これら以外に、土鍋を蒸し器として使うこともできます。
空焚きにならないように、下に白菜など水の出やすい野菜と少しの水を入れ、少し沸騰させた後、その上に肉や魚などのメインの食材をのせるだけ。
下の白菜も肉や魚のうまみをすって、おいしくなります。
土鍋でできるおいしい料理のレシピについては、
たくさん紹介されているコチラをご覧下さい。
なおかつおいしく出来上がる。
今一度、土鍋を見直してみませんか。
土鍋は、どこで作っているのでしょう?
- 土鍋で国内シェア約8割を占めているのが、三重県四日市市で作られている萬古焼き(ばんこやき)です。萬古焼きの土鍋の特徴は、粘土の質により、直火や空焚きにも耐えられる高い耐熱性を備えていることです。
現物を見て土鍋を購入できる販売店はどこかにありますか?
- 長谷製陶㈱東京店(イガモノ東京店)
- 四日市の萬古焼きの土鍋専門店「土鍋屋さん」 ここの商品は、東京のkunonというお店で現物がご覧になれます。
追記
オンエアでは、
土鍋についた焦げあとの取り方も紹介されていたので、書いておきます。
水1リットルに重曹50グラムの割合で溶かしたものを土鍋に入れ、
10分間沸騰させると取れやすくなります。匂いもあわせて取れるようです。